「キズパワーパッドを使う前は傷口を水洗いして消毒しないでね」と薬局のおじいさんに言われた日

昨夜、日記を描こうと思っていたのに気づいたらパソコンを抱えたままベッドで眠り込んでいた。

 

9月9日。

昨日は昼過ぎに、新しいアルバイトの書類を書きにオフィスへ出かけた。輸入品を主に取り扱ってる某雑貨屋、最近はどこでもポイントが貯まるようになった某レンタルビデオショップ、家父長制のにおいがする某百貨店、過去にこれらのアルバイト経験を経た私が今回選んだアルバイトは事務職。つまりは、もう接客業はこりごりというわけ。

 

アルバイト求人サイトにて見つけた今回のバイト、募集要項には「女性たちが活躍中」の文字があった。私は最近漠然と、女の人に囲まれた環境で働きたいと思っているので、これもこのアルバイトを選んだきっかけのひとつ。というよりも、最近、自分がいかにオトナの男が苦手かということに気づいたのである。

 

しかし会う人会う人、会社の中には男性ばかり。すでに先行きが不安になった私は書類を書き終え、その足で行きつけの洋服屋さんに駆け込みお金をダバダバ使って安心を得た。そんな1日だった。

 

私は1年くらい前までは、自分は年上の男に性的な魅力を感じると思って生きてきたけれど、別にそんなことは全然なかった。自分は母子家庭に生まれたから父性を求めているのかもしれないとか、色々考えたけど、全然そんなことなかった。よく考えれば生きてきた中でオトナの男とやらと気が合ったことがほぼないし、なんだかいつも人間としての私が否定される気がして会話とかうまくできない。はっきりと「こわさ」を感じる時もある。年上の男性と懇ろになったこともいくらかあるけれど、それは単に彼らが例外的な存在で親密になれただけだったんだと今は思っている。

 

今から3年前くらい、私がチリチリのパーマをかけてた時に、ゼミの先生が学会の手伝いをするバイトを募集していたので参加したことがある。1日の仕事が終わって駅で別れる時、先生は私に握手を求めて、「今日はありがとう。お疲れ様でした。」と言った。私はなぜだか良くわからないけど、それが本当に嬉しくて、泣きそうにさえなった。大人の男性にこんな風に握手を求められたことなんてそれまでなかったし、なんとなく人間として対等に接してもらえたのが嬉しかったのかもしれないな、とそれを思い返して理解した。