私が好きだったお化粧したお兄さんたちのおはなし2

 

はい、こちらは「私が好きだったお化粧したお兄さんたちのおはなし1」の続きとなっております。まだ読んでない人はそっちから見てくれるとこの記事の流れが分かるかもしれないよ。

 

あれから早1週間が経ちそうなほど日数が過ぎてしまいましたが、私はあんまりビジュアル系について考えることもなくとりあえず日々労働に明け暮れていました。とはいえですね、この間めちゃくちゃ簡単に「お化粧したお兄さんたちが刺激的だったからハマった〜」とか言っちゃったけど、そんなにサラッとじゃあちゃんと説明できていないのでそこらへんをもう一度きちんと考えてみました。

 

私がビジュアル系にハマった理由

まずやっぱり一番大きな理由として考えられるのは、私が大学に入るまでゴリゴリのミソジニーを抱えて生きてたこと。ミソジニーというのは「女性嫌悪」のことだけど、シスヘテロの女である私からすれば「自己嫌悪」なわけで、私は女でありながら女である自分を本当にバカにしてたんですよね。そんなこともあって小学生の時は高学年になってからは男物の服しか着なくなったり、白か黒の服しか着なくなったりと偏って行き、中学に上がるとドラマ「ラスト・フレンズ」の上野樹里トランスジェンダーの役だった)に触発され超ベリーショートにするなど本格的に「男装」を始めようとしました。

でもやっぱり自分にはそれがしっくりこず、ある時「外見もバリバリの女でありながら女の規範から逃れれば私は”ただの”女ではなくなる!」と思いつき、高校生になるとともに化粧・髪のセット・制服のカスタマイズでザ・女子高生という「女装」を開始。しかもそのうえ、あの「ホモソーシャルの手本」のような野球部のマネージャーになり、女でありながら男の一員という立場を得るに至ります。(また野球部のマネージャーを経験したことについてはいつか書きたい。)

 

今はすっかりミソジニーを乗り越えて気楽に生きてる私だけれど、以前は毎日悲しくて、高校生の時は本当にメンタルの状態がもろもろに脆かった。もう本当に歩く恨み妬みつらみみたいな感じ。存在が怨念。まあ、そんな感じに生きてたもんだから一見ジェンダー規範から逃れているように見えるビジュアル系(内実、割と異性愛規範強かったりするんだけども)に逃げるようにハマったわけです。

 

私が好きな「オサレ系」バンド

前回は「哀愁歌謡系」とか「白塗り系」とか、あんまり色味のないバンドを紹介したけれど、実は私はガチャガチャしてたりカラフルだったりする「オサレ系」も好きなんですよー。オサレ系ってのはそのビジュアル面だけでまとめられてしまうから音楽性はバンドごとに全然違うんだけど、そのユニークさが面白くて良いです。オシャレ系ではないので基本オシャレじゃないです。あと、オサレ系には「女型」と呼ばれる女装した子がメンバーとしている率が高い。そこも好き。

 

アンティック-珈琲店-

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まずはみんな大好きアンカフェ。ボーカルのみくの謎滑舌が癖になる〜!アンカフェの女型といえば坊。今もまだ坊が脱退してからのメンバーで未だに活動はしているようです。アー写見たけどみんな全く歳をとっていなくてまじで驚いている。

 

ゾロ

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ゼロ年代のモード系!って感じのゾロは中学生の私からしたらめちゃくちゃオシャレな存在だった。しかしビジュアル系は基本的にどのバンドも「なんかちょっとダサい」ので、当時の私は「このゾロが本命のギャって何系のギャなんだ!?」と困惑していた。(※ギャ、とはバンギャの略)ゾロの女型はたつひ。

 

DOG in the パラレルワールドオーケストラ

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ドッグはたまたまバンド結成の直前に「こんなバンドできるらしいぞ」という噂を聞いて、なんとなくファーストシングルを買ってからファーストアルバム「ONE」まで本当に好きでよく聴いてたバンド。ボーカルの春が書く歌詞は基本的にちょっと精神的に不安定だったり自傷的だったりするので、メンタルがヘラヘラしてる思春期ティーンには刺さります。ドッグの女型はメイメイ。

 

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メイメイも準々もありえん可愛いのでこちらも見てね。ギターの準々はブログで戸川純好きを明かしていて、ビジュアル系バンドマンの中では珍しいその音楽の好み、よい!好き!って感じ。

 

ALiBi

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「イェーイ!フッフフー!」で有名なアリバイ。どハマりしてCDを買った覚えがある。ビジュアル系界の2ちゃんねる、たぬきの掲示板で「ボーカルのカイは金髪が許されていないマックでのバイトをしており、バイト中はヅラをかぶっている。そのせいでお客さんに頭がでかいと指摘されたらしい。」という謎情報を見た覚えもある。

 

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ちなみにカイはアリバイ解散後、「結」としてユナイトのボーカルをしております。

 

SuG

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ありそうでなかったものをビジュアル系に取り込むのが上手いのがSuG。このピンクマスカレードでも武瑠がヒップホップダンスを披露してるように、ヒップホップ的要素を取り込んだ音楽・映像が(私が見ていた頃は)他にはない新しさだった!(LM.Cもおんなじ系統だけど私はLM.Cのことよく知らないので…)

 

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ギャル男やホストっぽいビジュアル系バンドマンは多かったものの、このパリピな感じは結構斬新。

 

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最近のSuGのことは全く知らなくて、映画の「少女椿」で武瑠を見かけたくらいだったけど、2016年の曲ではダンスどころかラップしていたよー。

 

私が好きな「イロモノ系」バンド

イロモノといえば「ゴールデンボンバー」なんだけど、ビジュアル系界ではゴールデンボンバーってそこまで話題になる存在ではなかったんですよ。何故ならば彼らの前からああいうイロモノ系は存在していたから。(みんな演奏はしています)

 

NoGoD 

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NoGoD紹介したかったけど、私聴いたことあるの「三分の一の純情な感情」のカバーしかなかったので咲けバン出演時の映像で失礼。

 

仙台貨物

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仙台貨物は「ナイトメア」のメンバーが他人を装って演じるコミックバンド。

 

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 ナイトメアの時はこんな感じ。ザ・ビジュアル系なサウンドと歌詞で厨二心をくすぐってくる。好き!!

 

Mix Speaker's,Inc.

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このMVを見て「おや?なんだか見たことがあるような…」と思いません!?前回の記事に貼られていたたくさんのバンドを思い出せば、そう、あのコスプレ系「サイコルシェイム」と方向性が似ている!のもそのはず、このバンドにはサイコルシェイムのメンバーのAyaとSeekがいるんですよね。わかりやすい。

 

私が好きなその他のバンド

もうジャンルとか分けるの大変なので残りの一部はその他ということで。

 

Acid Black Cherry

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ABCはJanne Da Arcのボーカル・ヤスのソロプロジェクト。ABCもジャンヌもキャッチーなメロディが多いからぼんやり聴いてられるけど、よく聴くと歌詞がキモいものが多い。私的には「ダイアモンドヴァージン」の歌詞がめっちゃキモいかな。

 

PENICILLIN

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 この味は他の人では絶対に出せないペニシリン。最近ハクエイさんは古屋兎丸原作映画の音楽担当やっていることが多いけど、めちゃめちゃ合っていると思う。映画館で「ライチ光クラブ」見た時にエンディングでズガーン!てビジュアル系全開なイントロが始まったの気持ちよかったです。

 

Plastic Tree

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絶妙にビジュアル系とJ-ロックの狭間にいるプラ。

 

彩冷える

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「バンド活動を円滑に行うため」との理由でボーカル以外のメンバー4人が脱退し、その4人で新しく「AYABIE」という新しいバンドを組まれたという恐怖の歴史を持つアヤビエ。裏側のことは知らないけど、私は葵の声あってのアヤビエだったと思う。

 

SHAZNA

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イザム。

 

SOPHIA

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 そうです、スリーピースの人です。

 

 

以上、私が好きだったバンドたちでした。本当はもっとイロクイ。とか花少年バディーズとかLuLuとかも聴いてたけどもう疲れたので寝ます。やっぱりビジュアル系は最高だな。