取る必要のないリスクを避けて生きるということ

就活を始めておよそ1ヶ月半が経ち、スーツを着ること、説明会で話を聞くこと、その企業の人に笑顔で挨拶することなどにも慣れて来たので、割と緊張感もなくダラダラと活動をしている私です。

 

就活を始めるにあたって、真っ黒のリクルートスーツは大学2年生の頃に買ったので既に持ってはいたけれど、それを着たくないという自分の思いだけで新しいスーツを買いました。色はネイビーで、パンツスーツ。パンツはシュッとして見えるストレートの形で、丈はくるぶしが隠れるくらいの短めのやつ。ついでに買ったシューズはヒールが4センチ程度のピンヒールでポインテッドトゥ。

 

これらは「私が選ぶ私に似合うものの基準」を満たしていて、実際にこの装備の私はなんか仕事できそうに見えるし、見栄えがいいと思う。

 

この格好で就活をしているといろんな人から絶賛されることもある、それと同時に「リクルートスーツをバカ真面目に着る就活生批判」を聞かされることもある。確かに同じ形の真っ黒なスーツを着て、黒髪をひっつめて、就活のための絶妙にダサい黒いヒール靴をはいた女の子の集団を見たりすると「おっ、分かりやすいディストピア」とは私も思う。思うんだけど、そこで批判すべきは素直にそれらを身にまとっている就活生ではなく、そうしなければまずスタートラインにすら立たせてもらえないということを刷り込んだ社会なのだと思う。

 

私は私の選んだファッションで行動したいし、自分で選んだスーツや靴は気に入っている。でも、同時に無駄なリスクを取っているとも思う。私の受けている業種がそこまで見栄えにうるさくないから、格好のせいで目に見える損をしたというのは今の所ない。とはいえ、説明会でも何でも変な浮き方をしている時はあるし、実際目に見えない損をしている可能性は大いにある。そう思うと、やはり素直にリクルートスーツを着ていた方が「間違いがない」。そんな状況でリクルートスーツを身に纏う就活生を批判出来るわけもない。それに、リクルートスーツを黙って着られる就活生が「何も考えていない」わけがない。

 

リクルートスーツのことだけではなく、これは沢山のことに当てはまる。その人にとって、そのリスクをとる必要があるのかどうか、それは本当に個々の問題。リスクを取った人が、もしくはそのリスクとは直接関係のないところにいる人が、とる必要のないリスクを避けた人を批判するのはダサいのでやめましょう。

 

まあ、もちろん、リクルートスーツ着てない私が損をするのもおかしな話なので、この社会には早急に変化を求めますが。

 

 

来週もめっちゃ就活しよ〜〜。